パチンコは日本の文化?なぜ海外では流行らなかったの?

2019年調査の段階で、日本のパチンコ店舗数は約8,700店舗以上であることが分かっており、遊技人口は日本全体で約900万人以上、更に市場規模は約18兆円にも上るとされています。パチンコが流行し始めたピーク時と比べると年々減少傾向にありますが、それでも市場ではダントツで1位をキープしており、日本の一大産業として認知されています。

しかし、不思議なことに、日本以外でのパチンコ文化は耳にしませんよね。これだけ大きな産業であるなら、海外に進出していてもおかしくはないですが、海外では殆どパチンコ店は存在しません。

この記事では、日本の文化のひとつとして知られている「パチンコ」が、なぜ海外では事業成功に至らなかったのか、海外でパチンコが流行らなかった理由についてお話しします。

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パチンコは過去に海外進出していた⁉

海外とパチンコ企業の関係を調べてみたところ、実際には過去に日本のパチンコ企業が海外に進出していたことが分かりました。これまでに、アメリカ、韓国、台湾、ハワイなどの国に展開していたようです。

海外では、パチンコ店を営業する場合、日本で使用された中古台を設置し、連荘システムや機種ごとのスペックは現地仕様に改造してあったようです。更に、日本のパチンコ店のようにパチンコの玉貸機(パチンコサンド)に現金を投入し玉を借りてゲームをプレイするスタイルではなく、カウンターで玉を購入するスタイルが多かったようです。

海外ではパチンコが流行らなかった?その理由を解明

過去に日本のパチンコ企業が海外に進出していたことが分かりましたが、現在海外にあるパチンコ店舗数はわずか数店舗と言われています。日本の一大産業として認知されているパチンコが、なぜ海外では流行らなかったのでしょう?ここでは、韓国とアメリカでパチンコが流行らなかった理由をお話しします。

パチンコが韓国で流行らなかった理由とは?

日本のパチンコ企業が海外に進出したのはおよそ2000年頃です。当時韓国ではパチンコを「メダルチギ」と呼んでおり、韓国全体で約15,000店舗展開されており、売り上げも日本円で約3兆円の規模まで膨らんでいたそうです。

一見、成功を収めたパチンコ産業ですが、2006年には全店舗が廃業の流れとなりました。大きな理由となったのが『国力の低下』です。パチンコ文化が盛んになったことで、ギャンブル依存症者が増加し仕事に対する気力を持たない国民であふれかえりました。そこで、当時の韓国大統領が依存症者を増やさない活動に取り組み、パチンコ店を締め出し全廃に成功したと言われています。

パチンコがアメリカで流行らなかった理由とは?

過去に、アメリカ在住の日本人がアメリカでパチンコ店を経営しましたが、1ヵ月も持たずに潰れてしまった、という話があります。潰れた大きな理由は『日本とアメリカによるギャンブルの違い』です。ラスベガスなどでギャンブルを知り尽くしたアメリカ人たちは、パチンコに関して以下のような疑問や意見を述べました。

「1玉4円で借りたパチンコ玉が換金するとなぜ1玉3円になるの?」

「1玉4円でパチンコ玉を借りたら、1玉5円になるのがギャンブルではないのか?」

パチンコと言うギャンブルそのものがアメリカ人には合わず、パチンコ業界のアメリカ進出がなくなったとされています。

最後に

この記事では、パチンコがなぜ海外では流行らなかったのか、その理由についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?日本では一大産業として認知されているパチンコ産業ですが、海外では僅か数店舗しか存在しません。海外でカジノが文化とされているように、パチンコは日本の文化とも言われている日本の伝統的遊技(ゲーム)のひとつとなっています。